東浦和にある「Gallery Pepin(ギャラリーぺピン)」(さいたま市緑区大牧)で1月19日より、企画展「本日はお日柄もよく 荒井信吉展」が開催される。
荒井信吉さんは1970(昭和45)年生まれ。1996年に多摩美術大学を卒業後、精力的に個展を行っている。会場は、平面・立体・映像作品の計11点で構成される。主な作品は、布地から色を抜き、合成樹脂塗料などで描く。荒井さんは、平面を何かの境界線や膜と捉え、一方方向からの働き掛けではなく、押したり引いたり、抜いたり描いたりすることで絵画として創り上げていく。
同ギャラリーは2015年、銀座の画廊に10年勤めた小林優佳さんが開いた。ペピンはフランス語で「種」を意味する単語から派生させた造語。「地域の方々に、日常にアートを楽しむという心の種を植えたい」という思いで付けた。
「現代では多様化したコミュニケーションツールが一方的な表現になり、日本人が大切にしてきた『気配を感じておもんばかる』という感覚が忘れがちになっている。それを荒井作品の持つ循環というイメージへの接続により見ることで、考える場になれば」と小林さんは話す。
営業時間は12時~18時。木曜のみ営業。3月23日まで。