BABAラボ(さいたま市南区鹿手袋7、シゴトラボ合同会社運営)の「ほほほ ほ乳瓶」が8月29日、キッズデザイン賞の優秀賞・少子化対策担当大臣賞を受賞した。
目盛りを見やすくすることで、老眼による調乳ミスややけどを防止
同賞は、「子どもが安全に暮らす」「子どもが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」ための製品・空間・サービスで優れたものを選び、広く社会へ伝えることを目的としており、約500点の応募の中から8点の優秀作品を選んだ。
BABAラボは「100歳まで働けるものづくりの職場」を目指して孫育てグッズの企画制作販売を行う工房。創業者でシゴトラボ代表の桑原静さんは、もともとは地域のビジネスを支援する組織に勤めていたが、「支援の側にいるためには現場を知る必要性がある」と考え、自分の興味のあった「おばあちゃんになった後の生き方、働き方」をテーマに起業した。業務内容は、実際に年を重ねてもできることとして、「ものづくり」に今までの経験を生かした「孫育てグッズ」の開発に決めた。現在ではアルバイトスタッフが6人、内職に登録している人は高齢の女性を中心に50人にも及ぶ。
桑原さんは「『孫育てグッズ』といっても説明するのが難しいので、その象徴として哺乳瓶の開発を始めた。さまざまな障害があったが、芝浦工業大学などの協力を得て動作検証を重ね、4年かけてようやく販売にこぎ着けた」と語る。
同商品は目盛りを見やすくすることで、老眼による調乳ミスややけどを防止。指にフィットして扱いやすい花びら型のデザインを採用し、落下事故防げるようにした。
桑原さんは「アジアには孫の面倒を見るのが盛んな国がある。今後は海外にも広げて販売していきたい」と意気込む。
価格は1,900円。同社ホームページから購入できる。