さいたま市出身で川口市在住の講談師神田あおいさんの真打ち披露興行が4月18日からスタートする。
あおいさんはさいたま市岩槻区出身で、その後も大宮・上尾、そして現在は川口と埼玉県内で生活している。現在は出身地である岩槻で「ねぎわい親善大使」と「人形大使」を務めており、毎年岩槻で開催される流しびなのイベントにも参加している。先日行われた真打ち昇進披露宴でも、岩槻のひな人形を飾った。「埼玉に対する思いがあるので、それを押し出した」と話す。
もともとは芝居をしていたが、当時の演出家のアドバイスから講談を聞きに行き、神田すみれさんの高座を見て興味を持った。その後に講談を習い始め、2002年に正式に弟子入り。「表現者においてプロになりたい」と意識していたことも入門のきっかけになったという。
「講談はいろいろ勉強になることが多い。現在は笑うことのみが娯楽と考えられているところがあるが、本当は学ぶことも、感心することも娯楽。起承転結もはっきりしており、ハートフルな話も多い」と講談の魅力について語る。
今後の抱負については「講釈場をいろいろな人、特に若い人に気軽に足を運んでもらえる場にしたい。時間がある時に映画に行くという選択肢はあるが、講談に行くという選択肢はほとんどない。実際には同じような料金で生の話芸を聞けることはお得。難しいというイメージがあるが、小さな子どもも講談を聞いて笑っていることもあり、決して分からないことはない。あくまで娯楽なので、難しく考えずに肩の力を抜いて聞いてほしい。とにかくまずは一度聞いてみてほしい」と話す。
真打ち披露興行は4月18日・19日の17時40分、23日の12時40分からお江戸日本橋亭(中央区、TEL 03-3245-1278)で、20日・21日の12時40分から上野広小路亭(東京都台東区、TEL 03-3833-1789)で行われる。チケット料金は前売り・予約=2,000円、当日=2,500円。予約は神田あおい事務局(TEL 080-3007-0133)でも受け付ける。