浦和コルソ(さいたま市浦和区高砂1)で3月9日・10日、「クッキーバザール2016」が開催された。主催は県内の福祉作業所の商品企画などを手掛ける「クッキープロジェクト」。
シェフ、デザイナー、学生、主婦、NPO、会社員などが埼玉県内の障がい者福祉作業所と共同で取り組む、商品開発プロジェクトの成果発表会として開く同イベントは今年で8回目。
会場では県内13カ所の福祉作業所が作った焼き菓子のほか、ホワイトデーのプチギフト、東日本大震災復興応援商品などを販売した。本年度は初めての平日のみ開催となり、悪天候で集客も心配されたが、多くの客でにぎわった。スタッフの谷居早智世さんは「皆さんが告知に協力してくださったのでたくさんのお客様が集まった」と話す。
今回のコンセプトは「福祉作業所がまちのみんなの居場所になる」。世間話を重視する売り場として、今年初めての取り組みとして「どうぞのテーブル」と名づけたテーブルを設置。
「テーブルを置いたことで皆さんがゆっくりしていってくれる。みんな誰かと話をしたい。浦和の街中にはベンチも少ないし、こういう場所があればほっとできるのでは」と谷居さん。
この日は、コーヒーのよい香りが漂う中、障がいのあるメンバーもスタッフと一緒に、お客さんとの会話を楽しんでいた。