アートイベント「アーティスト・イン・レジデンスさいたま『#つくってみた/図工・美術好きが集まれる場所』」が現在、「GAFU-gallery&space-(ガフ ギャラリー・アンド・スペース)」(さいたま市南区別所3)で開かれている。主催はアーツカウンシルさいたま。
文化芸術活動を通じて「クリエーティブな生活都市をつくる」ことを目的とする同団体。同事業はアーティストに約2週間、さいたま市内に制作拠点を提供し、創作を通じた交流や芸術活動を支援するもので、今年で3期目となる。
今回滞在するアーティスト集団「図美好場(ズビズバ)」は、代表の大島伸夫さん(埼玉県立近代美術館所属)を中心に、県内の図工・美術科の教員や学生でつくる実践チーム。期間中は「造形を介した交流の場」をテーマに、同チーム内で共有してきた「図工・美術の楽しさ」を地域にも広めるワークショップを企画。モダンテクニックを使った「じぶん色紙を作る縁日」や、メンバーの谷川潤さんによる「ラクガキ」ワークショップを行うほか、巨大絵本の制作現場や滞在絵日記づくりの様子を公開する。
6日は谷川さんの「ラクガキ」ワークショップを開き、13時の回には親子など26人が参加した。谷川さんは埼玉大教育学部附属小学校の非常勤講師を務める大学院生。ワークショップでは、谷川さんが開発した「ビジュアル言語ドリル」を使い、形を組み合わせて描く方法や、空間を「形」として捉えて描く方法などして、「その物をそのまま描きたい時に使える描き方」を体験した。
谷川さんは「図工や美術はセンスを育てる教科と思われがちだが、言葉とは異なるコミュニケーション方法を学ぶ教科。『お絵描き』のロジックを使えば誰でも描ける。『うまい・下手』ではなく、それぞれの『お絵描き』の良さに気づいてもらえたら」と話す。
チーフプログラムコーディネーターの伊藤崇さんは「図美好場の企画は、未来の芸術活動につながる種まきになるもの。地域で作品が生まれる現場を、ぜひ見に来てもらいたい」と呼びかける。
6歳の子どもと参加した行澤(なめさわ)英里さんは「お絵描きイベントを検索して見つけた。ドリルは少し難しかったが、お姉さんたちの絵をまねする様子もあり、よい機会だった」と話した。埼玉大附属小4年の鈴木瑛太さんは「谷川先生は明るくて一番好きな先生。今回は授業では習わない描き方を教えてもらえて楽しかった」と話し、一緒に参加した母親は「学生の頃は絵を描くこともあったが、今は常に何かやることがあり描く機会がない。今日は非日常を味わえた」と振り返った。
ワークショップや公開制作の日程は、アーツカウンシルさいたまのホームページで確認できる。今月15日まで。