浦和コミュニティセンター(さいたま市浦和区東高砂町11)で2月21日、訪日留学生と地域の若者や住民との交流イベント「わくわく国際フェスティバル」が開催された。
今年で10回目となる同イベントは、さいたま市民と訪日留学生の交流を通じて相互理解と新たな国際協力を考える場として、さいたま市とさいたま市国際NGOネットワーク、さいたま観光国際協会が共催する。
イベントは3部構成で、第1部では「留学が私にもたらしたもの」と題し在日米国大使館-商務部 上席商務官のアーサー百合さんが講演を行った。
日本人の母とアメリカ人の父との間にハーフとしてアメリカで生まれ育った生い立ちから念願の日本留学、帰国後の日本国駐米大使館、全日空を経て現在の米国駐日大使館に至る自らのキャリアと結婚について語った。日本生活の苦労話では失敗談なども披露して聴衆を沸かせ、最後は友人の留学生の事例を紹介。
「語学はきっかけにすぎない。スペイン語ができたら新しい友達ができる、フランス語ができたら新しい本が読める、ポルトガル語ができたら新しい映画が見られるかもしれない。英語を話せたらいいなという小さな思いが次につながる。自信を失わずにチャレンジしてほしい」と締めくくった。
第2部では留学生と参加者によるグループトークが行われ、テーマに沿ってディスカッションが行われた。ブラジルから埼玉大学へ留学して5カ月たったアキナさんは「勉強が大変だが、時間をつくって日本の伝統的なものがもっと見たい」と話し、別の参加者は「留学に出て外から第三者の視点で自分の国を見ることは重要なこと」などと強調した。
その後、第3部の交流会では留学生たちと参加者はテーブルを囲んで交流を深めた。