浦和コミュニティセンター(さいたま市浦和区東高砂町)で2月7日、外国人による「日本語スピーチ大会」が開催された。
さいたま市在住・在勤・在学の外国人を対象に、日頃感じたこと、考えたことをテーマに沿って日本語でスピーチする同イベント。今回のテーマは「私の好きな言葉」。さいたま市が国際交流と多文化共生を推進していく中で市民が文化・習慣の違いについて理解を深めてゆくことを目的に、さいたま市とさいたま観光国際協会が主催。スピーカーと観客の一体感を目指すため、平面に設置された座席は日本人、外国人含め満席で、さいたま市のPRキャラクターも登場し観客を沸かせた。
スピーチを行う外国人は事前に選抜されたアジア圏を中心とした7カ国9人で、おのおのの民族衣装を身にまとい壇上に上がった。大会はインタビューも交え終始和やかな雰囲気の中で進み、時には笑いも誘いながらスピーカーは日頃の鍛錬の成果を披露した。
休憩には青柳流青柳葵家元一門による「端唄」やスバル南による「よさこい」が披露され、日本文化を体験する機会を得た外国人は思い思いにカメラを手に演技を堪能した。
最優秀賞の市長賞を受賞したのはインドネシアのニスワトゥル・ライラさんで、テーマは「あったかい」。来日当時のホストファミリーとのエピソードを、ユーモアを交え軽快に語った。
優秀賞は2人、市議会議長賞は韓国のイ・ユンミさんで「思いやり」。日頃接した日本人の行動や日本語の表現の優しさについて流ちょうに語り、最後は東京オリンピック招致の際の滝川クリステルさんのスピーチをまねて「お・も・い・や・り」と表現し、喝采を浴びた。
さいたま観光国際協会賞はインドのアンジャリー・バクニさんで「前向き」。たくさんの中から選んだという言葉で、その力強さと積極性の素晴らしさを仙台の復興の現状にも触れ自国でも伝えたいと語った。