ブラインドサッカー国際親善試合「さいたま市ノーマライゼーションカップ2026」が2月21日、サイデン化学アリーナさいたま(さいたま市桜区道場4)で行われた。主催はさいたま市とNPO法人「日本ブラインドサッカー協会(JBFA)」。
当日の来場者は1468人。試合は女子日本代表が、女子 オーストラリア女子代表と対戦し13-0で勝利した。スタンドからは、視界を遮断した状態で巧みにボールを操るプレーに「すごい」などの声が上がり、ゴールが決まる度に大きな歓声が響いた。大会MVPには、10得点を挙げた埼玉T.Wings所属の菊島宙(そら)選手が選ばれた。
ブラインドサッカーは、アイマスクを着けた4人のフィールドプレーヤーと、晴眼者または弱視者のゴールキーパーが、音の出るボールと周囲の声を頼りにプレーする5人制競技。男子は2004(平成16)年からパラリンピックの正式種目となっている。女子日本代表も国際大会で実績を重ねており、今大会でも世界トップレベルの技術を披露した。
同大会は「さいたま市誰もが共に暮らすための障害者の権利の擁護等に関する条例(通称「ノーマライゼーション条例」)」の理念普及とスポーツ振興を目的に2013(平成25)年から開催。さいたま市は2011(平成23)年に同条例を制定し、障害のある人を「権利の主体」と捉える考え方を政令指定都市に先駆けて示してきた。
会場には、ブラインドサッカーのほか、ボッチャ、サウンドテーブルテニス、アーチェリーなどのパラスポーツ体験ブースも設け、多くの親子連れが競技に挑戦した。体験教室に参加した小4の男児は「最初は目が見えない状態で動くのが怖かったけれど、仲間の声を頼りにボールを蹴ることができて楽しかった」と振り返った。指導を務めた元日本代表の加藤健人さんは「ブラインドサッカーは一人ではできないスポーツ。互いに声を掛け合い、助け合う大切さを日常生活にも生かしてほしい」と話した。
清水勇人市長は「スポーツを通じて『共に暮らす』ことを身近に感じてほしい。障害の有無にかかわらず、誰もが地域で安心して暮らせる社会づくりにつなげたい」と展望を明かした。