アートイベント「アーティスト・イン・レジデンスさいたま 北村侑紀佳『衛星都市の点つなぎ』」が1月13日から26日まで、「GAFU-gallery&space-(ガフ・ギャラリーアンドスペース)」(さいたま市南区別所3)で行われている。主催は「アーツカウンシルさいたま」。
文化芸術活動を通じて「クリエーティブな生活都市をつくる」ことを目的とする同団体。同事業はアーティストに約2週間、さいたま市内に制作拠点を提供し、創作を通じた交流や芸術活動を支援するもので、今年で3期目となる。
今回滞在する北村侑紀佳さんは、滋賀県出身のアーティスト。ペン画、油彩、切り絵、写真、インスタレーションなど多様な手法を用いて表現している。イベント期間に取り組むプロジェクト「衛星都市の点つなぎ」では、浦和駅から東京駅までを歩いた記録を元に、「都市と身体の関係を再構築」する展示を行う。
北村さんは、10歳の時にデジタルカメラをもらったことをきっかけに表現活動に興味を持ったという。高校で絵画表現を選んだ背景には、北村さんが中学生の頃に起きた東日本大震災やシリア内戦メディアで流れる凄惨(せいさん)なイメージと、自身の日常や写真で切り取る景色との乖離(かいり)への違和感があった。「最初から虚構である絵画表現を選んだ」と北村さんは振り返る。
制作のための「歩行と記録」は1月14日に実施。滞在先の浦和から東京駅までのおよそ25キロを一日がかりで歩いた。期間中、さいたま市内各所を巡りながら白地図に記録した。北村さんは「絵を描いたり、葉や枝を拾って歩いたりしていると、『何をしているの?』と大人も子どもも声をかけてくれる。作品を通じて、普段とは違った見方から『日常』を感じてもらえたら」と話す。
完成した作品は今月24日・25日の10時~17時に公開展示する。入場無料。