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浦和のレッズランド20周年、ギネス世界記録に認定 1198人で人文字

1198人の人文字で作り出した巨大サッカーボール(株式会社ドローンブリス提供)

1198人の人文字で作り出した巨大サッカーボール(株式会社ドローンブリス提供)

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 総合スポーツ施設「レッズランド」(さいたま市桜区)で12月27日、開業20周年を記念し、人文字で巨大サッカーボールを描くギネス世界記録への挑戦イベントが行われた。主催は一般社団法人レッズランド、浦和レッドダイヤモンズ。

人文字づくりに挑む参加者たち

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 同施設は2005(平成17)年の開設以来、スポーツ大会やサッカースクール、地域交流イベントを通じ、子どもたちのスポーツ振興や地域のファンづくりを進めてきた。約14万平方メートルの敷地内には、サッカー場のほか、テニスコート、日帰りキャンプ場、農園などを備える。

 浦和レッドダイヤモンズの田口誠社長は、「私がサッカーを始めた50年ほど前、Jリーグ初代チェアマンの川渕三郎さんから、『ドイツでは、高齢者から子どもまで、緑の芝生でサッカーを生涯スポーツとして楽しんでいる』という話を聞いたことが、今も強く記憶に残っている」と振り返る。「その姿を、ここレッズランドで実現できていることは意義深い」と話す。

 当日は、さいたま市内外から家族連れやクラブサポーターらが来場。清水勇人市長や伊藤壮(まなぶ)市議会議長らも訪れ、人文字づくりに参加した。イベントではギネス公式認定員の立ち会いのもと、参加者が赤と白の服に分かれて移動。スタッフの誘導を受けながら位置を調整し、ドローンによる上空撮影で人数と形を確認した。サッカーのセンターサークルと同じ半径9.15メートルの円の中に、巨大なサッカーボールが浮かび上がった。

 記録達成を告げられると、会場は大きな拍手と歓声に包まれた。「人文字でサッカーボールの形を作り出した最多人数」として、1198人によるギネス世界記録に認定され、田口社長に認定書が手渡された。

 川口市から来た高校2年の女生徒は、「初めてギネス挑戦に参加した。レッズランドが積み重ねてきた努力が形になった瞬間に立ち会えて、すごくうれしかった」と話した。

 この日は、浦和レッズの照内利和選手のほか、三菱重工浦和レッズレディースの熊澤果歩選手、伊勢はな選手も参加し、子どもたちと交流した。照内選手は「年末に多くの方が集まり、地域に支えられていることを改めて実感した。自分もレッズランドで育った一人。今の子どもたちにも、こうした経験を通して元気に育ってほしい」と話した。

 田口社長は「20周年という節目に、多くの人と力を合わせてギネスに挑戦できた。スポーツを通じて人々を幸せにしたいという思いがレッズランドの原点。これからも地域とともに、さまざまな社会課題に取り組んでいきたい」と締めくくった。

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