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さいたま市市民活動サポートセンターで地域の居場所を考えるイベント

「コミュニティースペース」運営の実状や課題について活発な意見交換が行なわれた

「コミュニティースペース」運営の実状や課題について活発な意見交換が行なわれた

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 さいたま市市民活動センター(さいたま市浦和区東高砂町)で11月24日、「第49回市民活動サロン 大家さんと考える、地域の居場所づくり」が行われた。

ゲスト参加の「てらこやラボ新都心]の大場明子さんと「ヘルシーカフェのら」の小峰弘明さん

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 コミュニティーカフェのオーナー2人を招き、「コミュニティースペース」運営の実状や課題について市民同士で意見交換を行う同イベント。

 当日は、コミュニティーカフェの運営者をはじめ、今後そうした施設を運営してみたいと考えている参加者や空き家活用に興味がある人など約50人が参加した。

 ゲストは「てらこやラボ新都心(さいたま市大宮区北袋)の大場明子さんと「ヘルシーカフェのら(さいたま市南区鹿手袋7)の小峰弘明さん。

 「てらこやラボ」では、誰もが居場所を見つけられる場所をコンセプトに、子どもラボと大人ラボに分かれてワークショップを展開したり、カフェを開いたりしている。地産地消のレストラン「ヘルシーカフェのら」では、「のら広場」という子どもが遊べる多目的スペースを併設、ここでもワークショップなど地域交流の場に活用。オーナーの小峰さんはこのほかにも隣接地で「BABAラボ」という「孫育てグッズ」の企画制作を行う工房も運営、地域のお年寄りや子育て中のお母さんが交流できるスペースを提供している。

 イベントでは事前に寄せられた質問で多かったものを題材に、トークセッションで2人が答えるスタイルで進められた。フリータイムでは参加者と大場さん、小峰さんを交えた活発な意見交換が行われた。「運営をしていて切なくなるときは」といった質問に、大場さんは「必ず引き上げてくれる人がいる」、小峰さんは「ピンチはチャンスと考えている。変わった人も多く逆にモチベーションにもなっている」と答えた。

 イベントを終え、大場さんは「ようやく器ができた。寺子屋らしいスタイルを作りたい。いろいろな出会いを大切にして、小さな灯(あかり)を持って帰れるようにしたい」と話す。

 小峰さんは「レストランの切り口だと何でもできるのがいい。空間を自由に使っていろいろなことを考えたい」と締めくくった。

 イベント参加者で「子ども食堂」の運営に加わっている大学4年生の村瀬さんは「小峰さんがどんな考えを持っているかを詳しく聞きたくて参加した。ほかの参加者からも話を聞けて参考になった。もっと『子ども食堂』にたくさんの人に来てもらえるように頑張りたい」と話した。

 さいたま市市民活動サポートセンターの秋本さんは「想像以上の来場者で、地域の居場所に大きなニーズがあることが分かった。来年度以降の事業にも、地域の居場所を作りたい人同士の出会いの場創出を目指したい」と意欲を見せる。

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