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伊勢丹浦和店にくつしたモンキーツリー 3.11から10年、今年でラスト

代表の世古口まりかさんと「くつしたモンキーツリー」

代表の世古口まりかさんと「くつしたモンキーツリー」

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 伊勢丹浦和店(浦和区高砂1)1階駅側エレベーター前に現在、靴下で作られたサルのぬいぐるみ「くつしたモンキー」でできたクリスマスツリーが展示されている。

同店7階にはこれまでの10年をまとめた展示も

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 北浦和を拠点として「笑顔を増やす」ために活動している地域サークルLO&PE365(ロープサンロクゴ)が、2011(平成23)年の東日本大震災以降行っている被災地にくつしたモンキーを届ける「くつしたモンキープロジェクト」のモンキーをツリーに飾っている。

 仮設住宅や商店街へこれまでに5000体以上を届けてきたという同プロジェクト。くつしたモンキーは、南三陸町の人々との出会いのツールとして、ワークショップなどを通じ小学生から90代の人までさまざまな人の手によって一つ一つ手作りされてきた。個性豊かなモンキーをツリーに飾り、被災地へ届ける前のクリスマスシーズンに展示を行っている。

 2021年3月は東日本大震災が発生してから10年。同プロジェクトも10年を区切りに終了するため、今年は最後のツリー展示となる。同店7階には10年の活動を紹介する展示も行っている。

 同団体代表の世古口まりかさんは「3.11から10年間、いろんな人の力があって成り立ってきた。当時は、世界中が今このような状況になるとは予想していなかった。展示を通じて、これまでの10年間をどう過ごしてきたか、そして今後10年間をどう楽しく過ごしていきたいかを問いたい」と話す。

 伊勢丹浦和店営業統括部の松本優佑さんは「地域に根付いた百貨店としてこのような活動を支援できるのはうれしく思う。買い物の機会に見ていただければ」と話す。

 初めからプロジェクトの活動期間を10年間と期限を決めていたという世古口さん。「プロジェクトが終了しても、笑顔を増やすためのサークル活動で今後もやりたいことがある」と前を向く。

 公開時間は10時30分~20時。12月25日まで。

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